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「水面下物件」と言う甘美な響き

こんにちは。不動産業界IT化コンサルタントAです。

本日は「水面下物件」を見に行って参りました。

実は私の懇意にしている不動産会社から「ちょっとオモテに出せない物件を預かってるんやけど、レコさんのクライアント業者さんで、どっか買ってくれるトコロがあったら紹介してよぉ」と言われ・・・現地を踏んで来ました。

弊社は不動産会社様向けの「IT顧問」が主たる業務ですが、なにぶん不動産会社の知り合いが多い為、こんな相談も多く舞い込んで来てしまいます。まぁ、「実際の不動産を扱うスキルがある」って言う点も、弊社の強みではあるのですけど。

しかし不動産業界は「水面下情報」「オモテに出ていない物件」って言葉が好きですよね。

「水面下物件やと聞いたから検討してたのに、実はレインズに載ってる物件やった」と怒ってる不動産会社社長に出会った事がありますが、ここまで来ると「水面下」って事だけが重要で、物件の良し悪しは二の次になって来てるような気が・・・。

 

又、エンドユーザーのお客様にも

「この物件は当社だけが扱える水面下物件で、今週末には広告を入れる予定にしておりますが、●●さんだけに先ずは紹介させて頂きました!!金曜日までに買付を入れて頂ければ、物件は止めますので是非、御検討下さい」

と言ったトークで迫る営業マンが、まだまだワンサカいてますよね。これも「水面下」って事でお客様を煽れば、物件の良し悪しは関係無く成約の可能性が上がると思ってるからでしょうか?

確かに一昔前は、不動産屋の握っている情報(物件情報・相場情報等々)とエンドユーザーの知り得る情報には大きな格差があり、このような営業トークも活きて来たのでしょうが、インターネットで物件の情報も相場情報も、簡単に手に入る時代となった今、こんなやり方してたらお客様の信頼を失いかねないにも関わらず、「情報の非対称性の解消」に気付いていない業者さんや営業マンが多すぎますね。

「水面下物件」は甘美な響きですが、その“甘さ”に酔っては駄目って事です。

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