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これからの地域密着型営業

 

 

 

 皆さんこんにちは。不動産業ITコンサルタントAです。
 不動産業界に身を置いておりますと、この時期は『忘年会ラッシュ』ですよね。私も今週は、水曜日・木曜日・金曜日・土曜日と、飲み会の予定が入っております。
 木曜日の飲み会は、私が懇意にさせて頂いている不動産コンサル会社の方の送別会(東京に栄転される為)ですので、ちょっぴり寂しいですが・・・。

 今年は、不動産業者の社長さんとお話して(飲んでいて)いると
『来年は建売メインの業態から、地域密着型の仲介に変えて行こうと思っている』
『不動産屋は、やはり地域に根ざしてナンボやね。来年は近所の物件を触るよ』
と言った台詞が、良く出て参ります。

 

 

不動産業(主に売買仲介)で言うところの“地域密着営業”には色々な形があるかと思いますが、一般的にはこんな感じですよね。
【営業エリア(広義)】店舗所在の市町村
【営業エリア(狭義)】持家率50%前後・流通物件200~300物件・3~4万世帯
【仕入エリア】持率家:80%前後・1500~3000世帯・毎週広告・宅配強化
【目標シェア】(短期目標)15% (長期目標)25%
【主な営業方法】折込広告・宅配広告・空地空家調査・全業物物確・OH毎週開催
【エリア内案内頻度】営業マン1人2件/週

 この他に、住宅メーカー訪問やエリア内業訪、パート宅配の実施、既契約ファロー等も行っておられる業者様もいらっしゃると思います。なかなかの充実振りで、売り買いともにバランスの取れた良い施策ばかりだと思います。

 では、営業エリア内での営業活動に関し、インターネットを用いて行っている事といえば・・・
★エリア内の物件をHPに数件登録(業物は基本的に手付かず)
★メール反響のお客様にはメールを一回返信
★折込広告にURLを記載若しくは『■■■不動産』で検索の文言
 くらいものですよね。

 仲の良い仲介営業マンに『何故、もっと業物をホームページに乗せないの?』と聞くと
『業物は、だいたいインターネット不可なんだよね~』と言った返事が返ってきます。
 そこで、『大手ポータルサイト不可の業者は多いけど、ちゃんと自社ホームページに載せるんですがって聞いてる?』と尋ねると『時々・・・』のと返事。
 突っ込んで話を聞くと、ホームページに登録する作業が面倒なので、『インターネット不可』って以上は聞き合わせしていないようです。

 又、住宅メーカーの営業マンに対して『土地情報』はどのようにして提供しているのかについて尋ねると、『金曜日の夕方に土地資料をまとめて、展示場に持っていっている』と言っておられました。
 『展示場訪問して仲良くなるのは大切やけど、例えば住宅メーカーの営業マン向けに、メールで逐次資料を送付したり、相場情報をメルマガにしてりして送ってる?』と尋ねると、『そんな事、考えた事も無かった!!』との返事。
 毎週毎週、展示場に行くのは大変なのに『ネットで簡単』に出来る事はやってないなんて勿体無い!!(仲介の営業マンと、住宅メーカーの営業マンは基本的に仲が悪い事が多いのに、毎週毎週、顔を出すのはストレスでしょうね~)。

 このように地域密着を謳いながら、実は広告の撒き方を考えているだけで、全くネットでの地域密着営業が出来ていない業者様が多く見られます。地域密着でありながら、自社ホームページのSEO対策が全然“地域”でヒットしない不動産ホームページも沢山あります。

 レコが開催する次回の『不動産業WEB営業戦略セミナー』では、地域密着営業のインターネット活用に関しても、ちょっとお話しさせて頂こうかなって思っています。

 『チラシの折込エリアを固定する事だけ』が『地域密着営業』では無い事に、そろそろ不動産業界も気付くべきですよね。

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